電気工事というと、一般的には、建物内で使用される、照明器具やコンセント等の取付け工事を連想されるかと思いますが、建設現場では、作業員が使用する電動工具や、建設資材を運ぶタワークレーン等、建設工事に欠かすことのできない、器具や設備を動かすために必要な、電力の供給を行う工事があります。この工事のことを「工事用電気設備工事」と言います。
工事用電気設備工事は、あらゆる施設を造る、建設現場において、「なくてはならない」重要な電気設備工事と言えるでしょう。
以下、代表的な工事を紹介します。

受変電設備工事
建設現場で使用する電力を確保するために実施する工事です。
電力の引込工事の他、大容量電力を必要とするビルや商業施設では、キュービクル式の高圧受変電設備等の設置工事を行います。
幹線設備工事
工事現場で使用する、工具や照明、動力ポンプや工事用エレベーター等の機器に電力を供給するための設備工事です。
電灯から制御に至るまで、電力供給系統を構築します。
照明設備工事
工事現場を照らす照明はもちろん、作業者の休憩所、防犯灯や道路照明に至るまで、工事現場に必要なあらゆる照明設備の設置、交換等の工事を行います。
揚重機電源工事
大型建設プロジェクトには欠かせない、タワークレーン等、資材の引上げ(揚重)に必要な、揚重機の電源を確保するために実施する工事です。
動力負荷が非常に大きいため、施工には特に注意が必要です。
メンテナンス工事
建設現場は常に危険と隣合わせです。
施工後の電力供給が滞りなく提供されているか、保守点検はもちろん、定期パトロール点検を含め、竣工まで現場を守ります。